家康公を御祭神として祀る久能山東照宮。家康公を祀る神社は、全国に百数十社あると言われていますが、その創祀がここ久能山東照宮で、家康公は死後、久能山に葬るよう家臣に遺言しました。本殿と拝殿を「石の間」で繋いだ権現造は、全国に数多く創建された東照宮の原型となりました。
楼門の脇にある家康公の手形で“お手合わせ”。最強の手相、ますかけ線、別名天下取りの相がくっきり見えます。
春の久能山東照宮は、寒桜に始まり、梅、河津桜、ソメイヨシノ、しだれ桜、八重桜などが境内に次々と咲き誇り、4月の中旬頃までお花見ができます。御社殿の唐門の下に植えられているのは、家康公ゆかりの梅。紅白の梅が咲き揃うと、春爛漫の景色が広がります。
本殿の最奥には家康公をまつる「神廟」が鎮座しています。それまでの華やかな雰囲気とは一変し、眼の前にりんとした神秘的な空間が広がります。
久能山東照宮の表参道は、久能海岸から続く石段です。御社殿までの石段の合計は1159段。ここからは駿河湾を一望でき、家康公が愛した絶景を堪能できます。