薩埵峠の親知らず 子知らずの伝説
現在は安全にハイキングを楽しめる薩埵峠ですが、交通の難所と知られてきた江戸期までは、追い剝ぎや強盗が数多く出没していた地域でした。
〜昔、江戸に奉公に出でいた忠市という若者がいました。ある日、父の待つ故郷に帰る途中、由比の叔母の家に立ち寄り、着物の綻びを繕ってもらいました。翌日、叔母は兄の家を訪ねて忠市のことを尋ねますと、父親は青ざめた顔になりました。胸騒ぎをした叔母が、庭を見ると昨日つくろったばかりの忠市の着物が干してあったのです。
近頃、峠にでる追い剥ぎの正体は、忠市の父親でした。その後、峠道の崖で首をつった父親が見つかったそうです〜
【倉沢ビワ】薩埵峠の斜面にビワが実る光景は、初夏の風物詩。倉沢ビワは大粒で濃厚な甘味が特徴です。
【倉沢アジ】倉沢アジは「根付きアジ」と呼ばれ回遊しないため、肉厚かつ上質で脂がたっぷりのっているのが特徴です。